前回の続きです。
生産調整で乳牛の数が減った結果、確かに国内の乳量は減っています。これは急いでも育成牛が成牛になるまで国内の牛乳生産は回復しません。しかし、世界中で乳製品の不足が起きています。それは、ヨーロッパ及び世界中(中国・ロシア・インド・中東・アジア)の乳製品の消費の激増、主要生産国である、オーストラリアの干ばつ、ニュージーランドやヨーロッパの国情による乳生産量の減少の為です。そして、世界中のチーズ、バターの不足が、日本国内の乳製品の値上げ、バターの不足になっています。
余剰牛乳のもう1つの対策として需要の拡大があります。北海道では、相次ぎ大型チーズ工場が立ち上がり中国向けのチーズ生産が始まっています。単純計算で乳脂肪3.6%の牛乳1リットルからチーズですと100CC、バターですと36CCの生産が出来ます。
これらの事情から、この乳製品の不足状況は2~3年続くといわれる所以です。
最近のコメント