札幌では昨日の新聞や今日のニュースでバターの品不足の報道が相次いでいます。
今回は乳製品の3回目です。
乳製品の不足が続くもうひとつの流れがあります。
それは、農家の問題です。世界中で酪農を営む農家が減っています。
労働条件が厳しく、小麦・穀物などの生産に切り替えてたり、乳牛を肉として販売したほうが利益が高いのです。さらに拍車を掛けているのがバイオ燃料といわれています。酪農をやるより、菜種やコーンを生産するほうが魅力的なのです。さらに、家畜の飼料だったそれらの穀物は価格が高騰して、飼料価格を押し上げ酪農家にコストアップとなっています。
クリスマスを間近に控えて、当分乳製品の不足状況は続きそうです。
今までであれば、国内に無ければ輸入品で対応するなど行ってきましたが、すべてが値上げになっているだけではなく、バターでは供給制限となっています。
10月30日、ホクレンは2008年北海道の生乳価格(乳価)の9%値上げを求める方針と発表しました。値上げ水準としては過去最高となります。これは栃木、千葉などの生産地にも影響を与えそうです。牛乳の値上げは更なる牛乳離れにつながりそうです。
今日のテレビニュースでは、余剰牛乳対策としてチーズ工場を稼動させていますが、チーズ向けの乳価は40円と安く、出荷するほど赤字が増えるとの酪農家の話が出ていました。こういった構造がある限り、乳製品のあまったり、なくなったりと言う問題はこれからも続くでしょう。
最近のコメント